ファイナンスの実務で意識すべき重要ポイントとは?


ファイナンスというとかなり難しい印象ですが、どのようなことを意識して実務にあたればよいでしょうか?

【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/


ファイナンスでは、「投資の意思決定」「投資に向けた資金調達」、そして「得たリターンの配分」の3つの場面をイメージして下さい。

企業にとってファイナンスは、さまざまな場面で考える必要があります。
まずファイナンスで意識すべきポイントとしては、下記となります。

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ここで特に重要なのは、「キャッシュ」と「将来」を意識しているという点です。

会社にとってキャッシュは、人でいえば血液です。
キャッシュが尽きてしまえば、会社は倒産してしまいます。
そのため、ファイナンスではキャッシュを強く意識して、企業価値の最大化を考えていきます。


将来を見据えて考えるのがファイナンス

前述の通り、企業にとってファイナンスの大きな場面としては、①投資判断、②投資に向けた資金調達、③投資の成果の配分となります。

経営者は事業をするにあたり、その事業は儲かるのか、その事業に必要な資金をどう調達するか、考えることでしょう。

儲かるか否かという点では、将来のキャッシュフローを見積もることが大事です。
資金調達においては、資本金として調達をした方がよいのか、借入で調達した方がよいのか、それぞれコストの検討が必要です。

借入であれば、「コスト=金利」とイメージがわくでしょうが、資本金でも株主からの期待値はコストになります。
株主は企業に期待するからこそ出資するのであり、その期待はコストとして意識しなければなりません。

このように、将来どれくらいのキャッシュを当該事業が生むのか、またその事業を開始するに当たってはどのような資金調達を考えるか、将来を見据えて考えるのがファイナンスです。


“将来のリスク”と“お金の時間価値”とは?

また、ファイナンスでは、将来を考えることから、「将来のリスク」を非常に重視します。
さらに将来を重視することから、「貨幣の時間的価値」も重視します。

ファイナンスの世界では、「今日の100円と明日の100円の価値は異なる」ということを意識して、キャッシュフローを考えるのです。

これは、未来におけるリターンを考える上では、お金の未来価値を意識する必要があるからです。

例えば、金利が1%であれば今の100円が一年後は101円となります。
次に、これを逆からみてみましょう。

1年後に100円となるためには100円÷1.01=99円となります。
この結果、ファイナンスの世界では、金利が1%であると「1年後の100円」と「今の99円」が等価値と考えます。
同時に、今の99円は1年後の100円と等価値と考えます。

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