執筆:弁護士・税理士 谷原誠

インボイス制度特有の税理士損害賠償リスクについての解説、第2回目です。

第1回目の記事「インボイスの税賠リスクと顧問契約書のひな形」はこちら

今回は、適格請求書発行事業者の登録申請手続の不提出、取り下げ手続の不提出に伴う税賠リスクです。

このリスクについては、

(1)
依頼者から登録申請手続、取り下げ手続を依頼されたにもかかわらず、手続を失念してしまったパターン

(2)
依頼者が登録申請手続、取り下げ手続を税理士に依頼したつもりであったのに、
税理士は依頼を受けたという認識を有していなかった、というパターン

が想定されます。

特に、(2)については、双方記憶に残っておらず、真実がわからない、というケースも想定されます。

この損害は多額になることが想定されますので、ぜひとも回避したいところです。

この点についてトラブルにならないようにするためには、依頼者が登録申請手続、取り下げ手続を税理士に依頼したことの証拠を残しておくことです。

一例ですが、手続代行を受任する場合には、税理士に対する依頼書によって依頼することとし、その書式を作成して、全ての関与先に送付します。

そして、依頼する場合には依頼書を提出するよう求め、依頼書の提出がない場合には、手続の代行をしないので、関与先において手続をするよう求めます。

依頼書が税理士の手元にあることによって、依頼を受けたことが明確になり、税理士の手続失念を防止することにも資することになります。

【税理士を守る会】では、この手続依頼書のひな形もセットしてあります。

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弁護士への質問サービスは【初月無料】で利用できます。

正会員になると以下のすべてを利用できます。

1 税賠対策の契約書ひな形など40種類以上をダウンロードできる(インボイス対応)

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インボイス対応の税賠対策の契約書のひな形一覧は以下の通りです。

法人との受任契約書式(顧問契約書のひな形)

税理士顧問契約書ひな形(会計帳簿作成せず)
税理士顧問契約書ひな形(会計帳簿作成含む)
税理士業務契約書ひな形(年一業務会計帳簿作成せず)
税理士業務契約書ひな形(年一業務会計帳簿作成含む)
税理士請負契約書ひな形(税務代理権限証書は取得せず、確定申告書のみ作成)

個人事業主との所得税業務受任契約書式(顧問契約書のひな形)

税理士顧問契約書ひな形(会計帳簿作成含む)
税理士顧問契約書ひな形(会計帳簿作成含せず)
年一委任契約書ひな形(会計帳簿作成含む)
年一委任契約書ひな形(会計帳簿作成せず)
税理士請負契約書ひな形

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