年1回関与している法人の確定申告について、依頼者からの同意が得られないまま申告ができない状態が長期にわたって続いており、関与終了も含めた対応方法についてご相談申し上げます。

<案件の経緯と現状>
対象法人は◯月期決算の法人であり、資料不足を理由に申告期限を過ぎた後も申告書ドラフトが完成した段階で依頼者の了承が得られず、現在も未申告の状態が継続しています。

当該法人の財務実態としては、過去に貸倒損失を計上しないという粉飾決算が行われており、売掛金残高の多くは実在せず、実態は大幅な債務超過の状態にあります。
これまでは代表者の自己資金を注入することで表面上の債務超過を回避してきましたが、直近の1年間で金融機関への借入金返済の遅延および給与の遅配が常態化しています。

<当職のこれまでの対応>
こうした状況を踏まえ、当職は会社の存続可否を判断すべき時期にあると判断し、債務超過を免れた状態の決算書ドラフトと、処理事項・税務リスクを説明した覚書ドラフトを送付しました。

そのうえで、破産等の法的手続きについて弁護士へ相談し、今後の対応を検討したのちに覚書を締結してから申告を行う旨を依頼者に伝えました。

しかし、繰り返し内容確認を依頼しても返答がなく、さらに代表者は高齢で体調も優れず、認知症の症状がある可能性も否定できない状況です。先日は確定申告書控えの提示を求められるなど、意思疎通にも支障が生じています。
なお、法人税の納税は発生していませんが、消費税および法人都民税については納税が完了しています。

<ご相談の要旨>
以上の状況を踏まえ、以下のような文面で業務を完了させ、関与を終了したいと考えていますが、この対応に問題がないかどうかをご確認いただきたく存じます。

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◯月◯日以降、貴殿に対して決算書ドラフトおよび覚書ドラフトの確認を繰り返しお願いしており、◯月◯日にも再度依頼いたしましたが、本日現在もご回答をいただいておりません。

つきましては、◯月◯日までにご同意が得られない場合は、当職の見解により作成した確定申告書の正本・控えの計2部および総勘定元帳を書面にて郵送することをもって、当該事業年度の確定申告業務を完了させていただきます。

確定申告書の税務署および都税事務所への提出につきましては、御社にてご対応くださいますようお願いいたします。

また、本業務の完了をもって御社との関与を終了させていただく旨、あわせてご通知申し上げます。上記以外の業務についてはすでに納品が完了しており、お預かりしていた書類もすべて返却済みですので、追加業務の履行をお求めになることはお控えいただきますようお願いいたします。

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回答(税理士を守る会)

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