友人であるB氏(40歳代)から、同族会社における経営上の問題について相談を受けています。
現在の状況を踏まえ、株主代表訴訟によって会長である甲氏の行動を制限することが可能か、また、訴訟を起こした場合の影響についてお伺いしたいです。
【前提】
創業から長年続く同族会社(製造業)です。業歴は数十年にわたり、高齢の従業員が多いことが経営上の課題となっています。
筆頭株主はB氏の叔父である甲氏(80歳代)で、議決権の過半数を保有しています。
その他の株式は、B氏の父であり甲氏の弟であるA氏(70歳代)や、そのほかの親族が所有しています。
昨年、代表取締役は甲氏から、甲氏の息子でありB氏の従兄にあたる乙氏(50歳代)へ交代しました。
それまでの経営体制は、代表取締役が甲氏、専務がA氏という形で、甲氏が実質的に会社を取り仕切るワンマン経営が続いていました。
代表交代後は、甲氏が会長へ就任し、A氏は退職しています。また、乙氏が代表取締役となり、B氏も役員として会社経営に携わっています。
その後、乙氏がうつ病を発症し、約1か月間休職することになりました。
乙氏の休職に伴い、甲氏が再び現場に深く関与するようになりましたが、その結果、現場が混乱し、取引先との関係が悪化したり、合理性に欠ける社内ルールが新たに設けられたりするなどの問題が生じています。
こうした状況を改善するため、甲氏の行動を抑制する手段として株主代表訴訟の提起を検討しています。
【相談内容】
株主代表訴訟を提起することで、甲氏の会社内での行動や影響力を制限することは可能でしょうか。
また、株主代表訴訟を行った場合、現在役員を務めている乙氏やB氏の立場、会社での職務や今後の経営に悪影響が及ぶ可能性はあるのでしょうか。




