<前提条件>
私の自宅と、隣接する長年空家となっている隣家との境界上に、隣家と共同で費用を負担して建てた塀があります。この塀は築約40年になります。
このたび、私の土地の高さを底上げし、敷地内に砂利を入れたうえで、アスファルト舗装の工事を行いました。その際、底上げした砂利等が塀のところまで達する状態となっています。そのため、現在の状態では、この塀を撤去することが難しい状況になっています。
工事を終えた後、隣家の相続人から、「塀の下部の一部が10年くらい前から破損している」と言われました。そこで確認したところ、実際に塀の一部について、隣家側が破損していることが分かりました。
隣家については、被相続人が亡くなってから15年くらい売りに出しているようですが、古い家屋を解体していないことなどもあり、現在まで買い手がついていない状況です。ただし、隣家の所有者は仲介業者に売却を依頼しているようです。
ちょうど、その仲介業者が私の関与先様だったため、今回の塀をめぐる経緯について話をしました。仲介業者からは、「古くて高さがあり、一部が破損しているので、塀は撤去するのがベストだと思います」と言われました。
しかし、私から「すでに敷地の底上げや砂利を入れる工事を行ったため、今から塀を撤去するのは難しい」と伝えたところ、「それであれば、塀の高さを低くすることはできないか」と提案されました。
そこで、知り合いの施工業者に確認したところ、「塀の高さをカットすることはできる。ただし、隣の家も土地が低いので、今後、盛り土をすることになるはず。その際に、盛り土の工事と併せて塀の高さをカットする工事を行うのがタイミングとしてよい」との回答でした。
<質問>
私は、現在の状況では塀を撤去することが難しいため、施工業者から提案された「塀の高さをカットする」という案については了承しています。
一方、隣家の相続人は、あくまでも「第一希望は塀の全撤去」であると主張しています。なお、相手方は、現時点では新たに塀を設置することまでは考えていないようです。
私から「塀の高さをカットする」という案を伝えたところ、相手方からは、「こちらは全撤去を希望しているのだから、高さをカットしたとしても、地震などによって塀が倒壊した場合には、すべて私側の責任になる。それでもよいのか」と言われました。
私としては、地震などの天災による倒壊については、基本的には不可抗力であり、地震が原因で塀が倒壊した場合まで、すべて私が責任を負うことになるとは考えていません。
ただ、塀は隣家との境界上にあり、もともと共同で費用を負担して設置したものであるため、高さをカットした後に塀が破損・倒壊した場合、私と隣家のどちらがどの程度の責任を負うことになるのかが分かりません。
また、地震などの自然災害そのものが原因となった場合と、塀の老朽化や破損、あるいは高さをカットしたことなどが原因となった場合では、責任の範囲も異なるのでしょうか。
そこで、今回の件について、以下の点をご教示いただければと思います。
・塀の高さをカットすることに私が同意した場合、将来、塀が破損・倒壊したときに、私がどこまで責任を負うことになるのでしょうか。
・相手方が主張するように、地震などによって塀が倒壊した場合には、「すべて私側の責任」となる可能性があるのでしょうか。
・地震などの自然災害そのものが原因となった場合、塀の老朽化や既存の破損が原因となった場合、さらに塀の高さをカットしたことが原因となった場合では、私が負う責任の範囲に違いが生じるのでしょうか。
・境界上にある共有の塀について、将来のトラブルを避けるために、高さをカットする工事を行う前に、隣家の相続人との間で責任の範囲などについて何らかの合意書を作成しておく必要があるのでしょうか。




