このたび、他の税理士事務所から従業員を採用することになりました。
その従業員が以前勤務していた事務所は、総売上高が数千万円規模の事務所ですが、今回、その従業員が担当していた顧客のうち、事務所の売上の約半分に相当する規模の顧客をこちらの事務所に移したいと考えているようです。
具体的には、従業員が以前の勤務先を退職する前に、顧客に対して、「自分が辞めたら、お客様ご自身から現在の事務所との契約を解約する旨を申し出て、そのうえでこちらの事務所に来てほしい」という趣旨の依頼をしていたようです。
すでに何社かの顧客には実際に動いていただいており、このたび、当事務所と契約することになりました。
このような経緯で、他の税理士事務所に勤務していた従業員が、退職に際して担当していた顧客に自らの移籍先との契約を勧め、実際に顧客が移ってきた場合、税理士法に違反する可能性はあるのでしょうか。
なお、新入社員本人は、顧客自身が以前の税理士に不満を持っていたため、自分から以前の税理士に対する悪口や否定的な話をしたことはないと説明しています。ただし、実際にどのようなやり取りが行われていたのかについては、こちらでは把握できていません。
また、経営者として考えた場合、一人の従業員が以前の事務所の売上の約半分に相当する顧客を連れてくることになるため、元の事務所の経営に大きな影響が出て、事務所自体が立ち行かなくなる可能性についても心配しています。
さらに、その従業員自身も現在、税理士資格の取得を目指しており、将来、税理士資格を取得した際には、今回移ってきたクライアントを自分と一緒に持っていきたいとの意向を示しています。
このような事情を踏まえ、今回の顧客の移籍について税理士法上問題があるのか、また、今後同様の形で顧客を受け入れることについて、どのような点に注意すべきでしょうか。
もし税理士法に違反する可能性があるのであれば、すでに契約したクライアントについては仕方がないと考えていますが、今後、同様の経緯で移籍してくる案件については契約を受けないという方向で考えています。
このような対応が適切かどうかについても、併せてご教示いただけますでしょうか。



