<事実関係>
個人甲は暗号資産を保有しています。
甲が100%株主である株式会社Aに対して、暗号資産Xを貸し付けることを検討しています。
A社は借り入れた暗号資産Xに対し、法定金利を毎期支払い、元本を返済する予定です。
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質問1
暗号資産Xは、A社で貸付時の相場を基準に借入金として計上しますが、その後の相場変動に応じて次の処理になると考えます。
- 相場上昇時:借入金の増加
(借)暗号資産X ×× /(貸)借入金 ××
- 相場下落時:借入金の減少
(借)借入金 ×× /(貸)暗号資産 ××
この理解で正しいでしょうか。
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質問2
A社が暗号資産Xを暗号資産Yに交換した場合、これは単なる交換ではなく、個人と同様にXの譲渡・Yの取得とみなし、利益計算を行うべきでしょうか。
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質問3
個人甲が暗号資産を円貨に換金した場合、その差益は雑所得として総合課税されます。
このため、実効税率の低い法人に貸し付けて円貨化することで、税務上のメリットを得られる可能性がありますが、この場合、何らかの税務リスクがあるでしょうか。