個人株主から株式を取得する件について、現在、株主構成が社長が全体の約5割、社長の親族が残りの約5割という状況のため、株主総会での決議が非常に難しい状態となっています。
こうした状況のなか、親族から株式の買取依頼があり、その条件として、現金約200万円に加えて、法人がリース契約により保有している車両(残債約200万円で、現在も社長が使用中)を譲渡する形で買取を行う案が提示されています。
当初は金庫株での対応も検討しましたが、法人には累積赤字が相当額(約2億円)存在しており、自己株式取得に伴う財源規制に抵触する可能性が高いと判断したため、社長個人と親族間での株式取得を検討しています。
この場合、現金部分については社長からの分割払いを想定し、車両についてはリース物件であることから、まずリース完済後に社長が法人から時価で買取る形をとり、これを親族への対価として引き渡す流れを計画しています。
ついては、累積赤字を抱える法人である点を踏まえ、実質価値の観点から上記の買取条件が妥当といえるかどうか、また車両の譲渡時期についてはリース残債が完済した時点で行うべきなのか、あるいはこれに代わる適切な方法がないかについて確認したく考えています。
さらに別案として、親族を一度法人役員に就任させ、現金部分は役員報酬として支給し、車両は残債完済後に役員報酬または退職金等として引き渡し、その後、株式については社長と親族間で少額(約10万円程度)にて売買する方法も検討しています。
上記の各方法について、実務上の妥当性や問題の有無についてご意見を伺えればと思っています。




