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売掛金を分散させる不正会計とは?

前回、売掛金が膨らんでいく不正がありましたが、売掛金が異常に増加すると周囲から「あやしい」と気づかれないものでしょうか? それを偽装する不正な手口もあるのでしょうか?


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

そのため、売掛金を分散させる不正が行われることも多いのです。

前回、「架空売上」に伴う「長期滞留売掛金」の事例を紹介しました。
会計上、架空売上が行われてもこれは架空の売上なので、このままでは、いつまでたっても売掛金は減らず、増えていくばかりです。
となると、さすがに銀行や監査法人から「この売掛金はおかしい」といわれることがあります。

そこで、偽の契約書や請求書などでもっともな理由を作り不正を隠そうとしますが、それ以外にも下記のような手口があります。

1.売掛金を小口に分散して、「大口の相手先ではない」「少額だから問題ない」と思わせる。
2.監査法人が確認状を発送した場合、その確認状を偽装する。
3.売掛金から貸付金に振り替えて当面の期間取り繕う。
 

以下に解説します。

1.売掛金を小口に分散する不正会計
監査法人の監査では、取引が大きな相手先をサンプルで確認します。
そのため、売掛金が滞留してきたら、会社は大きな売掛金を小口に分散して、監査法人の目をごまかそうとすることがあります。

【不正前】

H27/3
売掛金A10,000
売掛金B8,000
売掛金C5,000
売掛金合計23,000

 
  ↓

【不正後】

H27/3
売掛金A4,500
売掛金B4,000
売掛金C4,000
売掛金D3,000
売掛金E3,000
売掛金F2,000
売掛金G1,500
売掛金H1,000
売掛金合計23,000

2.監査法人の確認状を偽装する
監査法人は、

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