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管理会計は何のために用いる会計なのか?

「管理会計」とは、どのような会計なのでしょうか? また、「財務会計」との関係を教えてください。


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

「管理会計」とは、社内の経営のために用いる会計であり、予算実績の分析や部門別、商品別分析を実施することを意味します。

会社経営においては、事業計画を立てて経営を実践していきますが、その実践においては、つねに自社の状況を把握する必要があるでしょう。

このように、自社の状況を把握し経営に資する会計情報を算定することを管理会計と呼びます。

一方、「有価証券報告書」や「決算短信」のように外部に向けて報告する際に用いる会計を「財務会計」と呼びます。

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管理会計の重要性とは?

管理会計の範囲としては、「予算立案」、「予算実績比較」、「原価計算」、「事業部別損益計算」、「商品別損益計算」、「CVP分析」等となります。

管理会計が重要となってくるのは、会社の経営に役立つ情報を提供できるためです。

会社の経営においては、自社の状況について、即時に情報を得る必要があります。
仮に、「月次決算」や「事業部別損益」、「商品別損益」の資料がなければ、自社の経営が上手くいっているのか把握することができません。

すなわち、経営に資する必要な会計情報を提供するための会計が管理会計ということです。

この管理会計は、各社色々な視点で分析をするもので、どの会社も同一の管理会計資料を作るといったルールはありません(原価計算については原価計算基準があります)。
しかし、自社の経営に資する情報を集めるための会計ですので非常に重要です。

ポイントとしては、①財務会計との連動を意識すること、②経営者や部門長の視点に立つこと、が挙げられます。

管理会計と財務会計の関係とは?

まず、財務会計との連動ですが、管理会計が自社のルールで情報を集約したとしても、その売上高や粗利益、営業利益が異なってしまうようでは資料として不十分です。

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