自転車による危険行為、悪質運転が重大事故につながる事例が増えています。
そうした状況に歯止めをかけるために「改正道路交通法」が施行されています。
果たして効果はあったのでしょうか?
問題の核心をチェック
2015年6月1日に施行された「改正道路交通法」で新設された、自転車運転の危険行為での摘発件数について、警察庁は、2015年11月末までの数字などを取りまとめ公表した。
今回、全国で明らかになった摘発件数は計6521件で、そのうち、多かった上位項目は以下の通り。
・信号無視/2790件
・遮断踏切への立ち入り/1659件
・安全運転義務違反(イヤホンを装着しながらの運転や傘差し運転など)/715件
・一時不停止/536件
・ブレーキ不良/312件
・通行区分違反(歩道運転など)/111件
・酒酔い運転(85件) など。
次に、年代別では、20歳代が最も多く1628件、次いで30歳代が1099件、10歳代が1012件、40歳代が918件と続いた。
また、2回摘発されて安全講習を受けたのは大阪府が3人、岡山県が1人だった。
リーガルアイ
【自転車の危険行為とは?】
2015年6月1日に施行された改正道路交通法では、自転車運転による違反の取り締まり強化と事故抑制を目指して、悪質な自転車運転者に対して安全講習の義務化を盛り込んでいます。
今回、自転車での危険行為に規定されたのは次の14の行為です。