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経営者・人事担当が注意すべき履歴書・職務経歴書の内容以前の問題とは?

書類選考において履歴書や職務経歴書(またはエントリーシート)の内容をチェックする場合、新卒採用試験であれば「学生時代に何に力を入れてきたか」「当社で具体的に何をしたいか」、中途採用試験であれば「過去の経験を踏まえ、当社で何ができるか」というような項目を重点的に見るかと思います。

当然、採用活動に当たっては、その記載内容が次の選考に進めるかどうかの大きな比重を占めることとなります。

しかし、それ以前に一般常識として、是非ともチェックしておきたい事項がいくつかあります。

西暦と和歴が混在しているような履歴書

このような履歴書は、意外にも多く見られます。

履歴書の作成日が和歴で、学歴や社歴の部分が西暦で記載されているような場合です。書類選考の結果を判断するには「あまり本人の人格とは関係ないのではないか?」と思われるかもしれません。

しかし、私はこの履歴書から応募者の性格を次のように判断します。

「注意力が少し欠けているのか?」
「分かっていたが、それでも良しと思ってしまうのか?」
「もしかしたら大雑把な(雑な)性格なのかもしれない……」

特に書類・文書を作成する機会の多い人事や総務、秘書のような事務部門での採用は、絶対に避けるでしょう。

大きな仕事・重要な仕事を任せることなど、怖くてとてもできません。

作成年月日の記入がない履歴書

これもよく見られるケースです。また、記載された志望動機が業種・規模に関係なく、どのような会社でも使えるような抽象的な内容となっているものも目立ちます。

極端な例が、

「御社の将来性に魅かれ、自分の経験や能力を生かしてみたいと思った」

というようなものです。

作成年月日の記入がなかったり、志望動機の内容が抽象的になる理由として「履歴書の使い回し」が考えられます。

この会社で不採用となった場合は履歴書を返却してもらい、別の会社の応募書類として再び使用するのです。

実務上、応募書類は返却せず、一定期間会社で保管のうえ破棄することが多いかと思います。

また、そのような対応を取ることは募集要項に明記しておくはずです。それにもかかわらず、不採用通知を受け取ると、わざわざ電話をかけてきて応募書類の返却を求めてくる方がいるものです。

したがって、作成年月日の記入がないものは、どうしてもその会社でなければならないという動機はないに等しいと考えられます。

また、会社の選考を落ち続けている可能性もそこから見て取れます。 

就職・転職活動にはかなりのパワーが必要です。

新卒採用であれば50社以上の会社に応募することもいまでは当たり前となっています。

だからこそ、そういう厳しい状況下でも、きっちりとした書類を提出できる方を見極めていただきたいと思います。

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