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危険運転で16歳少年が未熟運転致死罪に!?


イラスト 104

16歳の少年が、無免許で未熟な運転技術のまま自動車運転をしたことで死亡事故を起こしてしまいました。
逮捕容疑は未熟運転致死罪です。

ところで、未熟運転致死罪とはあまり聞き慣れないものですが、どのような罪なのでしょうか。

事件はこうして起きた

「未熟運転容疑で全国初の起訴へ 尼崎・死亡ひき逃げ事件」(2015年10月7日 神戸新聞)

死亡ひき逃げ事故を起こし、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)などの罪で検察官送致(逆送)された大阪府豊中市の少年(16)について、大阪地検は、危険運転致死罪の一種である「未熟運転致死罪」で起訴する方針を固めた。
同罪で起訴されれば、2014年5月の同法施行後、全国初となる。

2015年8月13日、兵庫県尼崎市の市道で、無免許でワンボックス車を運転していた少年が左折しようとしたところ曲がりきれずに急ハンドルを切り、自転車に乗っていた男性(当時80歳)をはね、そのまま50メートル引きずりフェンスに衝突。

少年と同乗者の少年(17)は事故後、現場から乗用車を乗り捨てて逃走。
しかし、現場から南東約1キロの路上を歩いているところを兵庫県警に逮捕され、その後、神戸家裁を経て大阪地検に逆送されていた。

県警の調べに対し、「ワンボックス車のような大きな車は運転したことがなかった」と少年は説明。
大阪地検は、少年の運転技術は極めて未熟で、車を制御する技術がないのに走行したと判断したものとみられる。

リーガルアイ



今回の事故は16歳の少年が加害者のため、事故後の経緯は次のような流れになっています。
1.無免許の過失運転致死容疑で兵庫県警が逮捕
2.家庭裁判所で少年審判
3.大阪地検に検察官送致(逆送)
4.危険運転致死罪(未熟運転)で起訴

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

【無免許運転の過失運転致死傷罪】
「自動車運転死傷行為処罰法」は、2014年5月に施行されています。

2012年に京都府亀岡市で起きた無免許運転による登校中の児童の死傷事故など重大な事故が相次いだことを受け、飲酒運転や無免許運転等による悪質な危険運転への罰則を強化するために成立したものです。

この法律は、

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