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何のために損益分岐点を分析するのか?

会社の利益を出すには、どれくらいの売上高が必要なのかを知りたいのですが、何を見ればいいのでしょうか?


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

自社の「損益分岐点」を分析してみましょう。

経営において重要なことは、会社を継続していくことです。

赤字では、会社に入ってくる資金より出ていく資金の方が多くなってしまうので、当然ながら利益を出していかなければなりません。
そこで、利益を出すためにどれくらいの売上高が必要か、自社の損益分岐点を分析することが大切になってきます。

損益分岐点とは?

損益分岐点とは、売上高と費用が均衡して、ちょうど損益がゼロとなる地点を指します。

イメージとしては下記のようになります。

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「固定費」とは、会社の売上高に関わらず発生する「人件費」や「地代家賃」のため一定額発生します。

一方、「変動費」は売上高に応じて発生する「材料費」や「販売促進費」などです。
売上高に応じて発生するため、右上がりとなっています。

飲食店であれば、お店の人件費や家賃が固定費となり、各店舗で消費する食材費が変動費となります。

飲食店が利益を出すために、いくらの売上高を最低稼がなければいけないかを知るには、この損益分岐点分析が有効となります。

損益分岐点売上高の計算方法とは?

「損益分岐点売上高」のイメージは上記の図のようになりますが、計算式は以下のようにとなります。

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ {1-(変動費 ÷ 売上高)}

では、具体的に損益分岐点売上高を求めてみましょう。

仮に、飲食店の固定費(人件費、家賃等)が月に100万円かかるお店があります。

このお店の平均客単価を1千円、平均的な食材費などの変動費を500円とします。
これを計算式に当てはめてみます。

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