契約書のひな形、内容証明郵便書式、労務書式、
会社法議事録・通知書のテンプレートが無料

パワハラとモラハラの違いとは?


最近、元スポーツ選手がコーチから「モラハラを受けた」として訴訟を起こしたことが話題となっていますが、これはパワハラではないのでしょうか。
パワハラとモラハラの違いがわかりません。


【この記事の著者】 定政社会保険労務士事務所 特定社会保険労務士 定政 晃弘

このモラハラ騒動とは、フィギュアスケートの元オリンピック代表選手が監督として就任した大学の同女性コーチから、モラルハラスメント(モラハラ)行為を受け、体調を崩し、監督の辞任へと追い込まれたとして訴訟を提起したものですね。

ご本人の会見の内容等を抜粋すると、次のようなモラハラを受けたとのことです。
・「監督に就任して偉そうになった」等の陰口を言われた。
・無視された。
・指導方法(氷上での危険な練習)に対して、やめるよう注意をしたところ激高された。

そして本人と女性コーチとのトラブルは、指導方法の違いの他、学業に支障がないよう練習時間の変更を提案したが、受け入れられなかったことなどが原因のようです。

では、今回の一連の会見や訴状から、女性コーチの行為がハラスメントに該当するのかどうかをまずは検討したいと思います。

「陰口」は音声を録音でもしておくとか、第三者の証言等がなければ、そのような行為があったことを立証することは難しいと思われます。
また、「無視」についても同様のことが言えるでしょう。

「激高」については、その場に居合わせた方が他にもいて、その方たちの証言等を得られればハラスメントと認められる可能性はあるでしょう。

ただし、

PREVNEXT

関連記事

会社の安全性を知るための決算書上のポイントとは?

会社の決算書を見る時に、流動比率以外に安全性を知るためのポイントはあるのでしょうか? 【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江...

個人版事業承継税制を適用すべきケースと避けるべきケース

個人版事業承継税制は令和元年度税制改正で創設された制度で、要件を満たせば相続税または贈与税を猶予および免除することができます。 一方で、特例適用者...

令和5年度税制改正後の相続時精算課税制度の要件および注意点

贈与税の特例制度の一つである「相続時精算課税制度」は、令和5年度税制改正で制度内容が大きく変更されました。 本記事では、税制改正後の相続時精算課税...