契約書のひな形、内容証明郵便書式、労務書式、
会社法議事録・通知書のテンプレートが無料

貸借対照表の重要ポイントとその正しい見方とは?

貸借対照表ではどんなところを見て、チェックすればよいのでしょうか? 重要なポイントを教えてください。


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

最低限でも、「現預金残高」「借入金残高」、それから「純資産(利益剰余金)残高」などを確認しましょう。

決算書にはいくつか種類があるのですが、まずは「貸借対照表」と「損益計算書」の2つを強く意識してください。

決算日の会社の財政状態を示すのが「貸借対照表」、一年間の経営成績を示すのが「損益計算書」となります。

経営者の方の多くは売上や利益が気になるので損益計算書ばかり見てしまいますが、会社の資産・負債の状況がわかる貸借対照表も非常に大事な決算書です。
ぜひ、貸借対照表も意識して見るようにしましょう。

貸借対照表の3つのポイント

決算書全体を見るのは苦手な方でも、最低限確認してほしい決算書の数字や状態があります。
貸借対照表であれば、まずは財務の安全性を確認する必要があります。

簡単にいうと、貸借対照表は右側が資金の調達を、左側が資金の運用を示しています。(下図を参照)

賃借対照表

右側の資金の調達と左側の資金の運用が一致する=バランスするので、「バランスシート/Balance Sheet B/S(ビーエス)」とも呼ばれます。

貸借対照表は会社の財政状態を示すものですが、大事なことは財務の安全性を確認することです。

そこで、数字が苦手な経営者の方でも最低限、以下の3点の推移は確認しましょう。
1. 現預金残高
2. 借入金残高
3. 純資産(利益剰余金)残高

【現預金残高】
会社にとって資金は血液です。

PREVNEXT

関連記事

パワハラ自殺で会社に高額賠償金支払い命令!?

動画解説はこちら 近年、パワハラによる損害賠償訴訟のニュースが頻発しています。 パワハラとは簡単にいうと、職場でのいじめ・嫌がら...

株式の譲渡損失の損益通算および繰越控除を適用する際の注意点

上場株式等を売却した際に生じた譲渡損失は、損益通算および繰越控除の対象となりますが、他の特例制度と違い、手続き方法を誤ると更正の請求でも適用が認められま...
連年贈与が定期贈与とみなされるケースと対策方法を解説

連年贈与が定期贈与とみなされるケースと対策方法を解説

贈与税は年間の贈与金額が110万円以内であれば非課税となるため、贈与税が発生しない範囲内で贈与を行えば、贈与税を支払わずに相続税を節税できます。 ...