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会社の利益と付加価値の関係とは?

売上を伸ばすことを意識して経営をしていますが、なかなか利益が伸びません。利益を増やすには、どうすればよいでしょうか?


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

会社の「付加価値」を伸ばすことを意識しましょう。

会社経営においては、どうしても売上が目立つので、売上に意識が向きやすいものです。
しかし、利益を伸ばさなければ、結果として手元に残る現金が増えません。

そこで、利益を伸ばす必要があります。

会社の経営において大事な利益は、本業のもうけを示す「営業利益」ということは聞いたことがあると思います。
確かに、この利益を伸ばすことが大事なのです。

ただ、その営業利益の前に伸ばすべき利益があります。
それは、売上から売上原価を引いた「売上総利益」です。

会社の利益と付加価値の関係とは?

例えば、サービス業では、この売上総利益を「付加価値」と考えます。

売上から、売上にかかった原価を除いた差額である売上総利益は、会社がお客さまに対して「付加価値を提供した」というイメージです。

売上 - 売上原価 = 売上総利益 = 付加価値

製造業では、「製造プロセス費」が売上原価の中に発生しているため、売上総利益に製造プロセス費を考慮します。
この製造プロセス費は、工場における地代家賃や人件費、光熱費等です。

売上総利益 + 製造プロセス費 = 付加価値

付加価値で大切なことは、外部から仕入れたモノに対して自社で付加価値をつけて販売した結果ということです。

付加価値を上げることを意識することが、売上総利益の向上につながり、結果として営業利益の向上につながります。

付加価値から見えてくる本物のサービスとは?

さらに、付加価値の重要なポイントとして、付加価値を上げることを意識することで、自社の中で重要なサービスに気づくことが挙げられます。

例えば、メーカーやソフトウェア会社における「アフターサービス・保守売上」は、売上の絶対額としては少ないため、経営上は軽視してしまうかもしれません。

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