契約書のひな形、内容証明郵便書式、労務書式、
会社法議事録・通知書のテンプレートが無料

アクティブバイスタンダーとは

最近ハラスメント対策で「アクティブバイスタンダー」という考え方があると聞きましたが、どのような考え方なのでしょうか。

【この記事の著者】 定政社会保険労務士事務所 特定社会保険労務士 定政 晃弘

ハラスメントが発生した場合、行為者(加害者)に対しては就業規則の規定に基づき懲戒処分としたり、配置転換を実施する等の対応が行われ、相談者(被害者)に対しては不利益を回復したりメンタルケア等の対応が行われることが一般的です。

しかし、最も望ましいことは言うまでもなくハラスメントを予防・未然防止することです。

ハラスメント発生後に相談者が様々なフォローを継続的に受け、また、相応の時間が経過したとしても後遺症により会社を休職・退職せざるを得なくなったり、その後の人生が大きく変わってしまうことも珍しいことではありません。

そこで、最近注目が集まっている考え方が「アクティブバイスタンダー」です。

アクティブバイスタンダーとは直訳すると「行動する傍観者」という意味で、ハラスメントの発生現場に出くわした場合、ハラスメントを目撃した場合に、当該第三者は見て見ぬふり(傍観)をするのではなく、介入(行動)することでハラスメントを予防したり、事態の悪化を防ぐというものです。

介入の方法としてはアメリカの非営利団体が提唱している「5D」というものがあります。

PREVNEXT

関連記事

「通常の地代」と「相当の地代」の違いと借地権評価における注意点

相続税で借地権の評価額を算出する場合、支払われている地代の額によって評価方法が変わることがあります。 本記事では、通常の地代と相当の地代の違いと、...

部下に違法残業をさせると上司も会社も書類送検!?

労働者を保護する法律に「労働基準法」があります。 労働基準法は、労働者の労働契約や労働時間、休日、賃金、安全などの労働条件の最低基準につい...

中小企業における退職給付引当金の会計・税務処理と申告調整の留意点

退職給付引当金は、従業員の将来の退職に備えて費用を計上する際に用いる勘定科目です。 中小企業でも退職給付引当金による経理処理を行うことがありま...