知的財産とは何ですか? また、その種類や特徴、扱う際の注意点などを教えてください。
【この記事の著者】 アイラス国際特許事務所 弁理士 高橋洋平
知的財産(知財)とは、簡単にいうと
「目には見えない(実体はない)が経済価値を有するモノの総称」です。
実体がない財産なので、「無体財産」ともいわれています。視認可能な実体のある「有体財産」とは正反対の概念ともいえます。
知的財産(権)の例としては
・技術的なアイディア(発明・考案)
・工業デザインのアイディア(意匠)
・ブランド名(商標)
・一般的な著作権
・PC等のプログラム
・ノウハウ(営業秘密)
・ドメイン名
・肖像権
・パブリシティ権
など表現や創作、技術に関するものが挙げられます。
まず、どの企業にも関係する知的財産には、「ブランド名(商標)」、「音楽・映画・小説・絵画などの著作物」、「ノウハウ(営業秘密)」、「ドメイン名」、「肖像権」、「パブリシティ権」などがあります。
これらをもう少し掘り下げて、まずは「ブランド名(商標)」と「一般的な著作権」から説明していきます。
【商標】
ブランド名やロゴなどの文字、図形、記号等は、商品やサービスについて使用すると商標として扱われます。
商標を保護したい場合、特許庁に対して商標登録出願し、それが審査を経て登録されると、商標権として商標法で保護されます。
【一般的な著作権】
音楽・映画・小説・絵画などの一般的な著作権については、文書や図形等を創作した際に自己の著作権を主張するときよりも、現在はむしろ、インターネットが仕事や生活から欠かせないくらいまでに普及した状況においては、ホームページ(HP)・フェイスブック(FB)・ブログなどのインターネット上にアップロードする際に、他人の著作権を侵害していないかについて十分に気をつけなければなりません。