現金や預金を使った不正は、どのような場合に起きる可能性があるのでしょうか? また、その防止策にはどのようなものがあるでしょうか?
【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
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現金や預金を使った不正会計は、社長も気づかないうちに行われることが多いのも特徴です。
不正や横領が起こりやすいため、社内でのダブルチェック体制が必要です。
近年の実務では、経営者主導による何億円もの不正会計が大きな問題となっています。
しかし、実際の実務では現金や預金の不正・横領も多く行われています。
これは、中小企業などで人員が少ないことによりダブルチェック体制が設けられず、少額の横領が起こってしまいやすいためです。
現金や預金で不正が起こるのは下記のような場合です。
・通帳や社印をスタッフが容易に持ち出せる
・会計帳簿の記帳担当者と銀行との現預金の出納担当者が同一
・会計記帳にダブルチェック体制が設けられていない
また、長期にわたって経理部担当者が変わっていない場合なども、担当者が周りの目を盗んで不正を起こしやすいものです。
周囲の社員も、「●●さんはベテラン経理だから、しっかりやっているだろう」と油断して、疑いすらしないことも多いでしょう。
もちろん、