M&Aの意味・目的・メリット・デメリットをわかりやすく教えてください。
【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
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企業買収のことをいいます。ある会社が、ある会社を取得することです。
そもそもM&AとはMergers & Acquisitions の頭文字をとってM&A(エムアンドエー)と呼ばれます。最近ではM&Aという用語も長いということでMA(エムエー)と呼ぶ人が増えてきました。
文字通りとるとMergers(合併)、Acquisitions(取得、獲得)となりますが、一般的には企業買収と訳されます。
会社は自然人ではないので目に見えません。
そのため、ある会社を支配するには株式を取得するのです。
「A社がB社をM&Aした」というのはA社がB社の株式を取得し経営権を支配したことを意味します。
株式を取得するという点では投資といってもいいでしょう。
また、次回のコラムでお話ししますが、事業だけを取得する事業譲渡や会社分割も広義のM&Aとして解釈されております。
M&Aをする目的としては、ビジネスで必要なヒト・モノ・情報を手に入れることができ、自社グループの事業拡大が図られることがあげられます。実務では「あの会社を買うことで時間が買える!」ともいわれます。
また自社グループ内に不採算事業があり回復する見込みがない、事業承継する次世代の経営者がいない、などの場合はM&Aの売り手としてM&Aを実行することで会社や事業の継続が図れることもあります。
M&Aのメリット、デメリットは以下の通りです。