契約書のひな形、内容証明郵便書式、労務書式、
会社法議事録・通知書のテンプレートが無料

不良債権や不良在庫の見破り方とは?

会社の不良債権や不良在庫を見破るポイントはあるのでしょうか?


【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/

債権や在庫は、「回転期間」を意識してみましょう!

「貸借対照表」においては、売上高と対比して、その残高が何ヵ月分の売上なのか、という視点の分析も有効です。

主な分析ポイントとしては、以下のものがあります。
・売上債権回転期間(※売上債権=売掛金+受取手形)
・棚卸資産回転期間

kigyou18-1

この2つの回転期間は、「滞留債権」と「滞留在庫」を見破るのに大変有効な分析手法です。

棚卸資産回転期間の見方とは

例えば、売上高が120億円の不動産会社があります。
この会社の1ヵ月あたり売上高は、

120億円÷12ヶ月=10億円

となります。

そして、この会社の棚卸資産(販売用不動産等)が20億円であれば、

20億円(棚卸資産残高)÷10億円(1ヵ月売上)=2ヵ月分

ということになり、この会社の棚卸資産は2ヵ月で回転している(回っている)ということがわかります。

では次に、この会社の決算を時系列で3期見てみましょう。

kigyou18-2

この会社は、売上こそ順調に伸びていますが、在庫がどんどんと滞留していることがわかると思います。

特に不動産会社が販売する不動産は、市況が悪くなるとなかなか販売することができず、結果として資金繰りに行き詰ることがあります。

このように、回転期間を時系列で分析をしていくと、当該会社の売上債権や棚卸資産が滞留傾向にあるのか否かがわかるのです。

売上債権回転期間の見方とは

さて次に、売掛金の例を年内の動きで見てみましょう。

例えば、携帯電話を販売している会社が、期末にかけて大量に販売し決算月だけ異常に売上が上がっているようなときに、この回転期間分析をすると「押し込み販売」ではないか? と検討することができます。

例として、下記のように四半期ごとに売上と売掛金を比較してみましょう。

デジタルマーケティング eラーニングサービス
PREVNEXT

関連記事

民法改正で身元保証書の内容をどう変更すればいいのか?

当社では、新たに採用した社員に対し「身元保証書」を提出してもらっています。 民法改正により、この身元保証書の内容について検討が必要だと聞き...

労働基準監督署の「是正勧告書」の交付。これを無視するとどうなる?

労働基準監督署から、「是正勧告書」の交付を受けました。これを無視するとどうなるのでしょう? 【この記事の著者】 定政社会保険労務士事務所 特定...

新株予約権を付与する際に法人・役員の立場で注意すべきポイント

企業は役員にインセンティブ報酬として、ストックオプションを付与する方法もあります。 しかし役員に対してストックオプションを付与する場合、法人・役員のそ...